第507回
バーチャル引越しでも引越しです

私は仕事も捨てれば、住む家も捨てます。
家族はいまのところ、捨てる話にはなっていませんが、
それだってどうなるかわかりません。
こちらが捨てる気がなくとも、
捨てられるケースはいくらでもあるのですから。

でも多くの人は捨てることよりも守ることを考えます。
第三者から見たら、どう考えても将来性のない仕事でも、
本人は守ろうとします。
長い間やってきた仕事だし、
ほかにやれそうな仕事もないし、
やめるだけでも大きな出費になって
煩わしいからということで、
世の中の変化に対応しようとしないのです。
やがて守っても守りきれない時が来ることが
わかっていても、です。

確かに何もかも一ぺんに捨てるのはおおごとです。
よほどのことがないと思い切れないことです。
そういう人は少しずつ捨てる練習をすることです。
職を変えるくらい大したことではないと
私は思っていますが、
それだって一大事だと考えている人はたくさんいます。
事業をやっている人が廃業したり、
転業したりするのはそれに比べると、
一大決心を必要とします。
自分が財産と思ってきたものが
大きく目減りするだけでなく、
場合によっては
マイナスになることも覚悟しなければならないからです。

ですから肝っ玉のない人は
天地がいきなりひっくりかえるようなことはやらずに、
少しずつ小出しにやるという方法があります。
前にカーテンを変えるだけでも
気分が一新するという話をしたことがありますが、
家を引越しするだけでも
自ら変化に対応する第一歩を踏み出すことになります。

現にその目で、引越しするとしたら、
どこに引越しするかを考えて見て下さい。
どこの地方にも新しい変化が起っています。
経済成長は鈍化してしまいましたが、
町は生き物ですから、
そういう時でも生き残って行くための変化を続けています。
ですからバーチャル引越しであってもかまいません。
自分ならどこに引越しするかを考えて見ることです。


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2001年7月30日(月)

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