第527回
経験のあるなしとは関係ありません

人間がどんな能力を持っているかは
見てすぐわかるものではありません。
「せんだんは二葉より芳し」ということもありますが、
「大器晩成」という場合もあります。
才気煥発ですぐそれとわかる人もありますが、
じっくりやっているうちに
その本領を発揮する人もおります。

どちらにもしても、共通していることは
本気になってやる気があるかどうかです。
新しい仕事にかかるためには、
いままでやってきた仕事をやめなければなりません。
学校を出て勤めた先の仕事が
そのまま自分の一生の仕事になることは先ずありません。
人は惰性で生きる習慣があるので、
いままでやってきたことをやめるには思い切りが必要です。
収入が減ったり、場合によっては失敗して
手痛い目にあうこともありますから、
かなりの勇気が要ります。

いままでやってきたことの続きなら、
あまり心配がありませんが、
全く新しいことをやるとなると、
経験もないし、知識も乏しいし、
スブのシロウトということになります。
日本では新入社員を採用して
ズブのシロウトから訓練して
その道の専門家に仕立てあげて行くのが普通ですが、
よその国では人を採用するのに、
採用したその日からすぐ役に立つ経験者を選びます。
選ばれる方も何年の経験を積んだということを
売り物にします。

しかし、私に言わせると、経験とは過去の経験であって、
未来にそのまま通用するとは限りません。
なまじ経験があると、
その分だけ固定観念ができてしまって、
新しい発想ができなくなってしまいます。
とりわけ新しく事業を興す時は、
過去の経験は邪魔になることが多いのです。

ですから新規事業をはじめる時に、
いままでその畑で仕事をしたことのある人に
仕事をしてもらったことがありません。
やる気があるかどうかが第一で、
次はつぶしがきいてスピード感があるかどうかで選びます。


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2001年8月19日(日)

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