第530回
桃園の宿題解決に1年半かかりました

去年のはじめ、
私が「もしもしQさん」をスタートさせたばかりの頃、
私は解決をしなければならないお荷物を
いくつか背負っていました。
その中の1つは倒産したヤオハンが私に残して行った
台湾の桃園にあるデパートの建物を
どう利用するかという仕事でした。

本体のデパートは台湾の三越に買ってもらい、
その向いの建物も、
商業団地としての認可ももらっていましたから、
どうしてもデパートと相乗効果のある利用法を
考えます。
私は2階をアウトレットに使い、
1階をレストラン街、
そして、地下は1つの店が2坪でもできる
個人経営の小さな店の集合体を考え、
そのための設計図もつくりました。
そのことを「もしもしQさん」にも書いたのですが、
アウトレットを自分で経営するには、
人材もいないし、日本のファッション・メーカーに
出店を促すだけでも大へんな仕事になります。
また100万円でもスタートできる小さな店に対して
何軒かの申し込みはありましたが、
150店舗のスペースを埋めるだけの自信はなかったので、
話を先にすすめることができませんでした。

結局、どうなったかといいますと、
100円ショップ・ダイソーの台湾総本部になったのです。
2階の千坪がダイソーの本部とモデル・ショップ、
1階はレストラン街にすることに変わりはありませんが、
地下の1300坪は、全島に支店を展開するとすれば、
20店舗分のストックヤードにするだけで
すぐ一杯になってしまいます。
店にすることばかり考えていたので、
なかなか先へ進みませんでしたが、
店の造作をするお金で、
もっと立地のいいところに店を出せば、
その方が自分の建物に店を誘致するより
ずっと有利な展開ができるのです。

たったこれだけのことに気がつくのに
1年も空費してしまったのですから、
人のことをつぶしのきかない奴だなんて
言っておられませんね。
でもおかげで、台湾大創の桃園店と台北市の南京西路店が
明23日に同時オープンします。
今日、私とダイソー社長の矢野博丈さんは
台北で記者会見に臨んでいます。


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2001年8月22日(水)

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