第543回
カステラ屋は海外進出できるのに

中国のケーキのまずいことと言ったら、
全く箸にも棒にもかかりません。
ケーキとはそういうものだと思い込んでいるし、
従って食べる人も少ないし、
それをうまくしようと努力する人もいないのです。
うまいケーキを食べたがる人がいない
と言うことではありません。

その中国人が喜んでカステラを食べています。
正式の宴会メニューの料理と料理の間に
カステラが出てくるのにはびっくりします。
やや唐突な感すらしますが、
もしかしたら外国から渡来した
珍しい食べ物だったからかも知れません。
そのカステラをほとんどの人が
ちゃんと口に運んでいるのですから、
中国人がケーキ嫌いということはないでしょう。
それも中国式の
決しておいしいと言えないカステラですから、
もう少し工夫しておいしいものをつくれば、
皆から喜んで受け入れてもらえるのではないでしょうか。

そういうカステラに出会う度に、
日本のカステラ屋さんは一体、何をしているのだろうかと
首をかしげます。
台湾には日本のカステラを技術導入して
結構商売になっているカステラ屋さんがあります。
台湾では婚約の時に
両家の親戚知友にお菓子を贈る習慣があります。
古くからある中国菓子は全く改良されておらず、
人々の口にあわなくなってしまったので、
カステラがその代わりに
婚約の贈物の役割をはたすようになったのです。

もとはと言えば、
日本の有名なカステラ屋さんが台湾に進出して
店をひらいていたのですが、
商売にあまり熱が入らず、
技術と職人を残して引き揚げてしまいました。
そのあとを引き継いだ台湾の人が
婚約菓子専門の商売に徹して店をひろげ、
台湾のカステラ屋にしてしまったのです。
私などはいまでも中国に行く時に
わざわざ日本のカステラを
お土産に持って行くことがあります。
でも日本のカステラ屋さんは全くそのことに気がつかず、
ケーキ屋さんの攻勢にあって
斜陽化を嘆いているだけのようです。
これは業種の問題というより
経営者の問題といった方が正しいかも知れませんね。


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2001年9月4日(火)

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