第550回
国際交流は昔から双方向性のものです

情報化時代の先陣をつとめた新聞も雑誌も、
またラジオやテレビも、みな一方向性の媒体です。
読者も視聴者もその報道するニュースを
一方的に知らされるだけで、
自分たちがそれに対してどう反応するかを
相手に知らせる方法はありませんでした。
感想文を読者欄に掲載してもらうか、
抗議の電話をかけるのが関の山でした。

それに比べて電話は
もともと通話のためにつくられたものですから、
最初から双方向性にできています。
インターネットはその延長線上に生まれたものですから、
1つの意見が出されると
すぐEメールで手ごたえがあります。
アクセスしてくれた人が
すべて返事をしてくれるわけではありませんが、
少なくともその反応の一部を知ることができます。
読者の反応を念頭において
自分の思想や理論を展開して行くのは
新しい時代のライターの心がけるべきことと
言ってよいでしょう。

そうした角度から経済や文化の流れを見ていると、
昔も今も、経済や文化の流れは一方通行ではありません。
昔は今ほどはっきりしていませんが、
昔も先進国が後進国に
一方的に影響したわけではありません。
先進国が後進国に影響した分だけ、
後進国も先進国に影響しています。
たとえば蒙古は中原だけでなく、
ヨーロッパまで攻め込んでいますが、
それらの国々を統治して
蒙古の風習や伝統を押しつけているだけでなく、
占領した国々の文化にも同化されています。
満州の女真族も武力に物を言わせて、
明を滅ぼしてそれに取って替わっていますが、
その取り入れた制度や学問はほとんどが
何千年来の中国に連綿として伝わってきたものです。

また日本はロシアと戦争をして勝利を得ましたが、
その後、日本で大流行した思想はマルキシズムです。
日本のインテリたちがそのために
どれだけ苦しめられたかは、
戦前の学問や思想の歴史が物語っている通りです。
戦争だろうと平和だろうと、
国際的な交流は
もともと双方向性のものだということがわかります。


←前回記事へ

2001年9月11日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ