第561回
杭州のたたずまいは京都ですね

前に浙江省に行った時は
杭州から紹興を経由して寧波に下りたことがあります。
今回の視察旅行では逆に
寧波から紹興経由で杭州に一泊しました。
紹興酒でその名を知られた紹興は
かつて越の国の都だったところで、
2500年も前から老酒を産したという
記録が残っています。
なかなか風情のある落着いた町ですが、
いつも素通りするだけなので、
何とか一晩泊まってゆっくりしたかったところです。
旧歴の8月は銭塘江で満潮時の海の水が逆流して
河の水とぶつかりあう潮津波のシーズンで、
それを見に行きたいという要望もあって、
魯迅記念館を覗いたあと、
上海でもよく知られた咸亨酒店という料理屋で
昼食をとっただけで、
すぐに杭州に出発してしまいました。

紹興料理は鶏肉もおいしいし、魚介の料理もおいしいし、
また堅豆腐を糸コンニャクのように細く刻んだものを
上手に炒めた炒千糸も淡泊な味ですが、
捨てがたい趣きがあります。
毛沢東の頃は食うや食わずの時代でしたから
ロクな紹興酒もありませんでしたが、
最近は10年物、20年物の紹興酒が
豊富に出廻るようになったし、
料理屋で出す値段もそんなに高くはありません。
中国のボルドーにでも行ったような感じですね。

杭州市は浙江省の省都で、
有名な西湖のある風光明媚なところですが、
シャングリラ・ホテルに泊って、
食事は西湖に面した楼外楼か、
町の中にある天香楼に行って楽しむのが
私のおきまりのコースです。
ちょうど銭塘嘯のシーズンだけに、
「波涛が万馬一斉に疾駆する」のを見るために、
「山岳を連ねるような」人波が押し寄せて
大へんな賑わいでした。

杭州の名物料理は俗にコジキ鶏と呼ばれる叫化鶏、
それにこの土地の名産である
龍井茶で海老を炒めた龍井蝦仁、
それに蘇東坡が発明したと伝えられる
東坡肉といったところでしょうか。
西湖菜湯というジュン菜のスープも
あっさりしておいしいものですが、
何となく京料理を連想してしまいますね。


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2001年9月22日(土)

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