第562回
次はAPECの終わったあとの上海です

今度の視察旅行の終点は上海でした。
上海まで来ると、高層建築も東京より
もっとたくさん建っていますし、
東京とは比べものにならないほど活気がありますから、
誰でもびっくりします。
人によってはショックを感じて、 日本はどうなるのだろうかと
心配になる人もあるようです。

考察団に参加した人たちの中には
既に何回も中国に来たことのある人もありますが、
中国ははじめてという人もおります。
はじめての人はやっぱり
日本国内だけに引っこんでいては駄目だと痛感するし、
何回も来ている人でも、
一回来る度に違う世界になっているのを発見して、
中国の発展ぶりに驚くと同時に、
自分たちはどうしたらいいんだろうかと
迷いを深くするようです。

国の将来を心配するのもいいですが、
この変化の中で自分はどう行動したらいいのか、
考えるのが先でしょうね。
いまはグローバル化の時代です。
こんな時代に国境の垣根を高くして
その中に閉じこもっているのは間違いでしょう。
人が次々と垣根を乗りこえるようになれば、
垣根なんかたちまち取り払われて道になってしまいます。
「人が道を弘める、道が人を弘めるのではありません」
と論語にも書いてあります。

垣根を乗りこえるのは若い人の方が得意のようです。
しかし、人よりもお金の方がもっと
楽々と国境は乗りこえてしまいます。
日本で行きどころに戸惑ってしまったお金は
人より一歩早く国境を乗りこえてしまいます。
そういうお金のために上海証券取引所を見学し、
中国株の解説を
日本の証券会社の中国株担当者にしてもらうのは、
この旅行ではもはや定番になってしまいました。
私も株式投資では成長しきったアメリカや日本よりは、
高度成長過程にある中国や東南アジアの国々の方が
チャンスが多いと思っていますが、
あまり興奮しないで、
むしろはやる心を抑えぎみなくらいの冷静さで、
将棋の駒をすすめるのがいいと思います。
この次は10月の末、
APECの終わったあとの上海に
乗り込むことになっています。
すぐ来月のことですが、
変化の大きな1ヶ月になりそうですね。


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2001年9月23日(日)

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