第618回
人は初対面の時の第一印象が大切です

ここのところ、東京へ戻ってくると、時間の許す限り、
邱永漢アジア交流センターに登録して下さった方々の
面接に力を入れています。
私は人材派遣業を商売にしているわけではありませんので、
就職のあっせんをしても
どちらからも謝礼はもらっていませんが、
いまの若い人たちがどんな考え方で
自分の人生を切りひらこうとしているのかに興味があるし、
またこれはと思う人材に出会ったら、
自分の関係事業にも欲しいし、
適材適所で人材を欲しがっている友人たちにも
紹介してあげたいと思っているからです。

私は一回講演をすれば、
日本でも最も高額の講演料をもらえる立場ですから、
それと同じ時間を一人の未知の青年のために使うのは
よくよくのことです。
でももしかしたら素晴しい人に出会うかも知れないし、
それが自分のためになることもあるし、
少なくとも私に出あったことがその人の人生の
大きなターニング・ポイントになる可能性は
大ありですから、
それなりの期待感と好奇心を持って臨みます。

人間は初対面の印象が大切だと言われていますが、
はじめてあった時に好感をもたれたら、
80パーセントは成功と言ってよいでしょう。
そのためには服の着方だって大切だし、
それ以上に立居振舞い、
人に接する態度が注目の対象にされます。
はじめての面接だというのに
30分間も遅れてきた人もあるし、
私が応接間に入ると、
坐ったまま立ち上がろうともしなかった人もあります。
また目上の人に対して、あなたはと連発する人もあります。
英語や中国語を日常語としている人ならともかく、
日本語で育った人なら、
どんな家庭で育ったのか思いやられるし、
少なくとも世間で通用しない人であることが
わかってしまいます。

もちろん、「人は見かけによらない」という面もあります。
つきあっているうちに
だんだんその人の良さがわかってくることもあります。
でもそれは面接の時には通用しません。
人にあたえる第一印象にくれぐれも気を使って下さい。


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2001年11月18日(日)

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