第620回
スピード感を身につけて下さい

履歴書を見ただけでこちらが食欲減退してしまう人と、
この人なら是非会ってみたいという気を
起させる人がおります。
どこが違うかというと、
見るからに無神経な書き方をしているのと、
読む人の視線を感じながら
神経の行き届いた文章になっているのとでは、
人を魅きつける力が違います。
それは文章がうまいとか、
字がきれいだということとあまり関係ありません。
行間からあふれる人柄というのが見えてくるのです。

私は筆記試験というのはやりません。
学力よりは理解力、知識よりは融通性、
常識よりは礼儀作法を重んずるからです。
こんなことも知らないのかということは
誰にでもありますが、
一旦、知ってしまえば
気のきいた人ならちゃんと頭の中にインプットされます。
しかし、言われたこともきちんと守れないとか、
見るからにとっつきにくく、協調精神に欠ける人は、
部下としても使いにくいし、
人を使うこともうまくできないでしょう。
作品や論文の選考なら文章を見て甲乙を決められますが、
人物の判定は履歴書を見て、
本人に30分間も面接をすれば大抵わかってしまいます。

いま私が求めているのは将来、一国一城の主になる人です。
そういう人も
自分の一生の仕事になるような事業にぶつかるまでは、
あちこち壁にぶつかったり、
サラリーをもらって働くのが普通ですから、
履歴書を見ただけでは
はたしてそうなる人かどうかわかりません。
しかし、テーマをあたえてどう対処するかを見ていると、
仕事の消化ができる人かどうかすぐにわかってしまいます。
宿題としてあとに残さず、その場ですぐ答えの出る人は
そうでない人の3倍くらいは仕事がはかどります。

出入国のゲートに並んだ時、同じように行列をしていても
要領のいい係官と悪い係官とでは
倍もスピードが違ってしまうでしょう。
いらいらさせる人とそうでない人の違いが
仕事の上に現われますから、
スピード感のあることが絶対的な条件の1つです。


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2001年11月20日(火)

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