第621回
思い立ったらすぐやる習慣を

思い立ったことはすぐやる習慣を私は身につけています。
すぐにやらないと、押せ押せになって
次のことがやれなくなるからです。

その代わり約束したことは必ず守るし、
途中で変更して謝るようなことはやりません。
たとえば約束した原稿を期日までに渡さなかったことは
一度もありません。
一番多かった時は連載を16本も抱えていましたが、
期日前に必ず渡しています。
16本も書くと、人と夕食をして外へ出て
自分の車に乗り込むと、
もう原稿を書きはじめないと間に合わないということが
起ります。
それでもめげずにやるのは、一旦、約束した以上、
それは手形を切ったようなもので、
約束の日に落とせなかったら、
銀行取引を停止されるのと同じだと思っているからです。
ですから私の担当をする雑誌記者や新聞記者は
あまり苦労をしなくてすみます。

では担当記者が喜ぶかというと、そうとも限りません。
「Qさんの原稿は簡単だろう。
 お前、もう1人くらい受け持ってくれんか」
とよけいな仕事を押しつけられるからです。
「ですから、原稿まだできていない、
 たまには香港とか北京まで取りに来てくれと
 言って下さいよ」
と恨み言を言われることもあります。
そうなれば思わぬ旅行ができるというわけです。

でも私が原稿を遅れない人であることは
あまねく知れ渡っていますし、
昨今のようにFAXで
世界中どこにでも通ずるようになると、
原稿もすぐ送れるし、
校正だってすぐにできてしまいますから、
ズルけることなどとてもできません。

旅に出るのだって
思い立ったらすぐに出かけることになるし、
旅先でも仕事を片づけてしまうことができます。
そういう習慣が身につくと、
宿題を残すことはなくなります。
やるかやらないかを先ず決めて、
やらない積りならすぐに断るし、
やると決めたら、その瞬間から仕事にとりかかります。
そうしてはじめて仕事がはかどるのです。


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2001年11月21日(水)

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