第648回
「私は77才で死にたい」文庫版が新発売

またまた自分の本の紹介で申しわけありませんが、
「私は77才で死にたい」という本が
光文社から「知恵の森文庫」の1冊として出版されました。

この本はいまから8年前、私が69才の時に
中経出版社から単行本として出版したものですが、
出版された時、
上智大学の渡部昇一さんからとても誉められました。
邱さんがまだ元気なうちに海外旅行に行きなさい
としきりにすすめておられたので、
うちの家内の父母にも海外旅行をすすめたんですよ。
おかげで大へん感謝されましてねえ、
と思わぬことでお礼を言われたことがありました。

今回、文庫本にするにあたって、
何気なく小説新潮をめくっていたら、
塩田丸男さんが77才の話を書いていて、
私の書いた本のことにふれていました。
まえがきを出版社から求められた時、
塩田さんにお願いしてみて下さいと返事をしたら、
塩田さんが快く引き受けて下さって、
とても爽やかな解説ができてきました。

塩田さんは私と同じ年で、
私の本も時々、読んで下さっているようですが、
「私は77才で死にたい」という書名には
ちょっと驚いたようです。
「書名は本の顔である。
 邱さんのこの本の題は
 ちょっと類がないくらい目立つ顔である。
 少なくとも私にとってはそうだった」
と述懐していました。

また
「あの時はまだ先のことだと思っていたが、
 あッという間に自分も77才になってしまった。
 自分はいいとしても、邱さんは本にまで書いている。
 77才になっても死ななかったら
 どうする積りでしょうね」
と心配してくれています。

私も実は途方に暮れているところです。
連載物は一先ず77才の年の終わるように
書いてきましたので、
今年は単行本が10冊、文庫本が5冊、
それに翻訳物が1冊と合計16冊も出版されました。
読者にとっては本当に迷惑な話で、ごめんなさい。
これから先は余白ですから、
どうやって埋めるか、これから考えるところです。


←前回記事へ

2001年12月18日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ