第649回
国内に残る人と出ていく人に分かれます

転職のチャンスがふえると、
転職をしたくない人でも転職を余儀なくされます。
ハローワークも人材銀行も人材派遣会社も
求人より求職の人で賑わっています。

求職者の分類を見ると、
男性と女性、また中高年層と若年層に分けられています。
女性よりも男性の失業者が多いのは、
リストラで解雇されるのは男性が多いからでしょう。
女性はもともと臨時雇いに属する職場が多く、
仕事を見つけやすいということもあって、
それほど深刻ではありません。

また中高年層の求職が多いのは、
若い人に比べてリストラの対象になっている人が多く、
過去において比較的高額の収入を得ていたので、
給与面で折り合いがつきにくいせいもあります。
そういう人たちが新しい職場を見つけるためには、
過去の地位に恋々としないことと、
安い月給に甘んずるだけの覚悟が必要です。
時代も変わったのだし、
いままでが貰いすぎだったのだと割り切らなければ、
悶々とした生活を続けることになってしまいます。

そういう観点から自分の職業を考えると、
腰掛けの積りでいまの職業についている人は、
うかうかと無駄な歳月をすごしているわけには
行かなくなります。
定年どころか、50才にもならないうちに
会社にとって不要な人になってしまうからです。
いまの仕事が自分にとってやり甲斐のある仕事であり、
会社も自分を必要としているのであれば、
別に転職の必要はありませんが、
いずれ整理される運命にある会社で、
早晩、整理される立場にあれば、
自らすすんで自分の生きる道を
ひらいて行くにこしたことはありません。

大きく分けると、国内に残るか、
それとも国外に出るかのどちらかですが、
自分の家と会社と
帰りに立ち寄る飲み屋との道くらいしか世間を知らず、
国内の旅行にすら滅多に出かけないような人に、
いきなり外国へ行けといっても無理でしょう。
となると、メーカー業からおっぽり出された人は
さしあたりサービス業に鞍替えするよりほかありません。


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2001年12月19日(水)

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