第668回
専門知識を身につけることから始めましょう

グローバル化がすすむと、
自分の生まれた国を離れて外国で仕事をしたり、
生活することが多くなります。
日本ではあまり
外国人の教授や研究者を雇うことがありませんが、
アメリカでは外国人の専門家を招聘することが多く、
日本人の学者でアメリカの有名大学の教授に
名を連ねている人は少なくありません。
同じように、
中国人や台湾人の教授や研究者もたくさんおります。

半導体の専門家とか、医者はどこの国に行っても、
専門家として遇され、功績があれば世界的に認められます。
学問の世界でなく、プロフェッショナルな畑の仕事は
実力さえ認められれば、国籍などあまり問題になりません。
たとえば、ファッション業界では
何人かの日本人デザイナーが世界的に認められています。
その作品を売る店も
ニューヨークやパリやミラノにあります。
パリで認められると、香港や台湾や中国大陸でも
そうしたデザインの店ができるし、そのファンもふえます。

同じことが料理人の世界でも起っています。
日本人は所得水準の向上と共に、
フランスやイタリアに料理の勉強に行く人がふえました。
なかには大学出てから、もう一度料理学校に入りなおし、
フランスやイタリアの有名シェフに弟子入りして
修行を積んだ人も一人や二人ではありません。
その甲斐あって、日本の西洋料理も
本場のそれに負けないくらいレベル・アップしました。

料理人はどこに行っても料理をします。
パリで修行してそのままパリに残ってレストランをひらいて
ミシュランの星をもらった人もおりますが、
その日本人が上海や北京に行っても
恐らくそのまま通用します。
日本人が上海に行ってひらく店は
日本料理とは限らないのです。
そういった意味でもグローバル時代は
国境をこえて専門家が通用する時代です。
ですから国境をこえて通用する分野は何かを考えて
専門の勉強を心がけることが時代の波長に合います。
専門の知識を身につけることからスタートして下さい。


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2002年1月7日(月)

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