第692回
上海の新天地を見に行って下さい

私は毎月のように上海を訪れていますが、
大陸の地方を廻って上海に出てくると、
やはり上海は
中国のトップを切って走っているところだという
実感を抱きます。
上海を見ると、中国がどんな方向に向かっているのか
よくわかりますし、極端な言い方をすれば、
中国に行って勝負をしたかったら、
上海に行けばよいということにもなります。

上海市はやがて
人口3000万人の世界一の大都会になるだろうと
私は言ったことがありますが、
現在、既に1700万人になりました。
そのほかに上海めがけて押し寄せてくる流動人口が
常に200万人くらいはいると言われていますから、
もういまの時点で既に世界一かも知れません。
租界のあった戦前から
中国で1番国際色の豊かな都市でしたが、
半世紀にわたる鎖国を経て開放されると、
たちまち元へ戻ったばかりでなく、
各国の企業が続々と集まってきて
世界の先端を切る近代都市になりました。
半年も行かなかったら、
違った町に連れて来られたような変化が見られます。

上海は中国中で1番センスのある町です。
嘘と思ったら浦西に新しくできた
「新天地」という古い建物を手なおししてつくった
おしゃれな町を見て下さい。
新しい高層建築が林立する中で上海政府は
わざわざオールド上海を偲ばせる古い建物を残し、
その隣りに大きな池を掘って
町の真ん中に公園をつくったのです。

新天地の中には香港のスターたちがお金を出してつくった
ハイカラなレストランもあるし、
店の外に椅子席をたくさん並べた
コーヒー・ショップもあるし、
有名な画家やデザイナーの
キャラクター商品のショップもあるし、
銀座や渋谷も及ばないような
エキゾチックな雰囲気を醸し出しています。

同じ店を出すならあそこに店を出すといいですね。
きっと水商売で中国にちゃんとした足場を
築くことができます。
サービス業に野心を持った人は
明日にでもとんで行って見ることをすすめます。
上海の新天地は皆さんにとっても新天地です。


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2002年1月31日(木)

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