第693回
上海のマンションに目を向けて下さい

セカンド・ハウスを持つなら上海に、
と書いたことがありますが、
今度、上海に行って見て、
いよいよその時代になったなあという
印象を受けました。

私は上海の浦東にビルも建てたし、
日本語中国語の学校も経営しているし、
ほかにいくつか事業もやっています。
中国の計画経済には計画性がないので、
一時期、ビルが乱立しすぎて
家賃が10分の1まで下がったことがあります。
そのために収入のアテがはずれたばかりではなく、
空室が8割にもなるというピンチを経験しましたが、
昨年末やっと戻り歩調になり、
家賃も平米あたり1日20セントまで下がっていたのが
50セントに戻り、空室率も2割ていどに減りました。
人より早く大陸に進出したのは
人より先見性があったというよりは、
人より1足先に授業料を払ったというのが
実情でしょうね。
お金が儲かるよりも、
如何に損に耐えて生き延びられるかの修業をするのが
海外投資です。

おかげで上海という都市の湯加減が
だんだんわかってきました。
発展する町だから
何をやっても大丈夫ということはありません。
前にマンションを何室か買ったことがありますが、
すぐに古くなって
新しくできるマンションに比べると見劣りがするし、
値段も半分くらいまで下がっています。
家賃も一頃の半分以下です。
だからと言って、
もう上海の不動産はご免だということでもありません。

むしろいよいよ本格化する上海の発展の中で、
上海の不動産をどう見るか、
自分の考え方を整理する時期が来たのでしょう。
私はかねてから
黄浦江に面した上海灘が
往時の大上海を代表するものだとしたら、
その対岸にある浦東の黄浦江に面した地域が
新しい上海の最高の住宅地になるのではないかと
思っていました。
そう思って新しいマンション建設がはじまると、
その度に現場まで見に行きましたが、
一ぺんも気に入ったレベルの建物に
出会ったことがありませんでした。
それが今回は少々様子が変わってきたようです。


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2002年2月1日(金)

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