第749回
銀行に信用されるための3つの条件

高度成長時代の日本で一番楽な金儲けのできた人は、
銀行からお金を借りて土地を買った人たちです。
物価も上がりましたが、物価が倍になる間に
地価が10倍になることが何回もありました。
私が香港から東京に旅行に来ていた頃、
坪当たり千円だった赤坂の地価がバブルの頃は
坪一億円にもなったし、
駐留軍の家族のために水洗便所のある貸家をたてようかと
計画した頃の相模原の土地が一坪300円だったのが
100万円まで値上がりしたのですから、
高度成長が日本の国に何をもたらしたか、
はっきりわかります。

そうした変化にうまく相乗りしたかったら、
土地を買えばよかったのですが、
自分の収入の中からコツコツ貯めたお金で
土地を買ったところでタカは知れています。
銀行にむらがる商人たちのように、
銀行のお金を借りて土地を買うにこしたことはありません。
しかし、そのためには先ず銀行の人に信用されるように
行動しなければなりません。

銀行をうまく利用している人を見ると、
銀行の人としょっちゅう飲み食いをしているし、
ゴルフのつきあいもかかせません。
職業柄、私にはプライドもあるし、
たかがお金のためにペコペコする気もしないので、
最低限、人に信用される条件として
次の3つをあげました。

1.約束の期日を間違えないこと。
2.嘘をつかないこと。
3.私生活は質素に、且つ控え目にすること。

改めて説明するまでもないと思いますが、
銀行は実績を重んずるところですから、
借金の返済日が期日通りに行われていれば、
支店長が交替しても過去の信用はそのまま受け継がれます。
嘘も方便でうっかり口から出任せのことを言うと、
嘘をつくろうために
また嘘をつかなければならなくなります。
嘘をつく代わりに本当のことを言って
支店長に仲間に入ってもらって
一緒になって打開策を考えてもらうにこしたことは
ありません。
実際に銀行から巨額の融資を受けている人は
そういうやり方をしています。


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2002年3月29日(金)

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