第756回
いまは銀行とつきあわないでもやれます

こんな悪条件のもとで、これから仕事をはじめるのは
容易なことではありません。
でもちょうどこの時期に、
創業をする年齢やチャンスにめぐりあわせた人は
ほかに選択の余地はありません。
現に創業することになれた私は
こんな時でも新しい仕事をはじめていますから、
やってできないことではないと思います。

ただいまの環境がどういうものであるか、
はっきりした認識は必要です。
先ずデフレに洗われるようになると、
国が先頭に立ってデフレ対策に取り組んだとしても、
デフレの泥沼から脱け出せる見込みはないと
覚悟を決めるべきでしょう。
不況はもっと長々と続く筈ですから、
そうしたなかでも立派にやって行ける仕事でないと
すぐに消えてなくなってしまいます。
つまり景気が悪くなればなるほど栄える商売、
もしくは景気不景気と関係なく
ちゃんと成り立つ商売であることが前提です。

次に銀行をあてにしてはいけないということです。
30何年前に「銀行とつきあう法」を書いて
ベスト・セラーになった私は3年前に
「銀行とつきあわない法」という本を書きおろしで
幻冬舎から出版しています。
この本は10万部刷っただけで、あと伸びておりませんが、
多分、読む方も銀行の利息と返済に追われて、
まだ銀行とさよならができずにいるのでしょう。
しかし、講演先でサインをしていると、
タイトルを見て買ってくれる人が結構たくさんいますから、
真剣に受けとめてくれる人は決して少なくはないようです。

とりわけこれから創業をす人は銀行に駆け込まなくても、
金ぐりのできる方法を考えなければなりません。
そのためには小さな資金でやれる方法と
金蔓になってくれるスポンサーをつくる必要があります。
幸にもいまはベンチャー・キャピタルもふぇましたし、
いい仕事があったらお金を出してやろうという人も
ふえています。
先ずいい仕事を見つけることです。
いい仕事でやる人に信用があれば、
創業は昔よりずっと楽になっています。


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2002年4月5日(金)

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