第764回
セールスマンの出番が必ずあります

インターネットは情報を運ぶ手段ですから
商品の情報や知識も伝達しますが、物の考え方も運びます。
人が人と知り合いになるきっかけもつくります。
一口で言えば、あらゆる情報を乗せて瞬時に運ぶ
「情報の乗物」と言ってよいでしょう。

乗物ですから、何でも乗せることができると
人は考えがちです。
実際に店を構えてお客を待っているわけではないけれども、
仮想商店をひらいて、
こんなものをこんな値段で売っていますと、
写真入りで品物を並べることができます。
要はどれだけの人が見てくれ、
また実際にどれだけの注文があるかですから、
ヤフーとか、楽天とか、
アクセスの多いネットに人気が集まります。
見る側は只でも、加盟する側に代金を払ってもらうか、
広告料を払ってもらえば、
商売としては成り立つという胸算用です。

現に事業として成り立っているホーム・ページもあれば、
まだ採算にのってはいないけれど、
人気が先行して高い株価がつき、
資金の方が一足先に集まっている企業もあります。
何しろ元手がかからないで、
アイデア1つで一獲千金の夢が見られるのですから、
近来にない濡れ手に粟のチャンスだと言ってよいでしょう。

でもインターネットを見て、ふと買う気を起した人が
eメールを送ってくるか、
電話で問い合わせてきたその瞬間から、
セールスマンの仕事がはじまります。
セールスマンなしに
セールスができるシステムでないのです。
従ってインターネットにできることは
情報をつたえる仕事だけで、
もちろんそれがきっかけになって物が売れることもあれば、
逆に売れないこともありますから、
どういう具合にすれば
お客の心をとらえることができるかという
ノウハウが必要です。

そういうノウハウは
インターネットにだけ要求されるものではありません。
対面販売のセールスも訪問販売や通信販売も
お客の心を抱えることが大切ですから、
セールスのうまい人の出番がなくなることはありません。


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2002年4月13日(土)

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