第769回
環境を変えろ、仕事場を変えろ

仕事を要領よくこなせる人にも、2種類の人がいます。
人に言われたことを短い時間にきちとこなせる人と、
人に言われなくとも自分で仕事を考え出して
新しい仕事を創り出して行ける人です。

人に言われたことをきちんとこなせるだけでも
貴重な存在です。
10人に1人もいるでしょうか。
大企業とか官庁とか大きな組織の中では、
そういう人はすぐ上司に認められるので、
あまり出しゃばったり、
敵をたくさんつくったりさえしなければ、
出世街道を追風で走ることができるでしょう。
しかし、そういう人は
脱サラをして独立自営をするのには向いていません。
仮に脱サラをしたとしても、
自分で仕事をつくり出す人の片腕になって、
その補佐役がつとまったらいいとしなければなりません。
白紙に自分の地図を画くことができない人だからです。

それに比べると、自分で仕事を考え出すことのできる人は
何もないところから
ちゃんとした道を切りひらいて行くことができます。
もちろん、そういう人でも、
何の経験もない分野で突然、天の啓示によって
新しい物を生み出せるということはありません。
必ず自分の職場とか、
自分のおかれた環境の中からヒントを得て、
そこから新しい道がひらかれて行くのです。

だから、最初に選ぶ仕事場が大切です。
斜場化の激しい分野だとか、
毎日、社長が溜息ばかりついている業種に
身をおいていてはいけません。
間違ったと思ったら、すぐにも職場を変えて見ることです。
思い切って外国に留学をしてもよいし、
外国に新しい職場を求めて動くのも1案です。
環境が違うと考えることも変わります。
置かれた立場が変わると、見る角度も変わります。
いままで見えなかったことが見えるようにもなります。
無いところから自分の仕事を考え出すことのできる人は
組織にこだわらないことです。
仕事をはじめたところから
新しい組織ができて行くのですから。


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2002年4月18日(木)

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