第770回
偏見を持たずに中国を見に行きましょう

ことし2回目の中国投資考察団
(視察のことを中国語で考察と言います)は
4月14日の日曜日からはじまりました。
私は2日前の12日から北京に入っていますが、
ことしの北京は暖冬異変で、
3月の時は北京の方が深より温く、
折角持って行ったオーバーコートのお世話に
1回もなりませんでした。
今回も春というよりはもう初夏の暑さですね。

昨年は中国株の特集をしていた「日経マネー」の編集者が
私たちに同行して中関村を訪問しましたが、
今回は世界潮流で北京と上海の大特集をする
NHKのテレビ記者が私たちに同行しています。
5月25日の放送で、
2時間もかかる超大型の番組だそうですから、
ぜひごらんになって下さい。

日本と中国の間には
何千年にわたる恩讐の歴史がありますから、
先入観なしにいま中国で起っていることを
素直に受け入れることは容易なことではありません。
殊に戦前のことを知っている年輩者は
体験に禍されて好悪の感情が先に働いてしまいます。
私もそうした年齢層に入りますが、
私はなるべく自分の感情は抜きにして、
新しく起っていることが世の中をどう変えて行くかに
注目しています。

これは中国人も同じです。
うちの家内などは子供の時、
日本軍に追いかけられて奥地まで逃げ込んだ経験があるし、
日本軍に殺された親戚もたくさんいます。
同じように共産党の人民裁判にかけられて、
自分の子供たちに訴えられて死んだ親戚もおります。
そういう悪夢のような時代を通りすぎて、
いまは経済力でしのぎを削る時代に入ったのです。

40才以下の人は
そういう悪夢の時代に育っていないこともありますが、
恐らく「国」という大きな障害物に遮られることなしに
地球上に起ることを見ることができるでしょう。
私自身もそうありたいと望んでいるし、
私がみんなを案内して新しい中国に何が起っているかを
見に行く気を起したのも
過去の偏見でメガネを曇らせたくないと
思っているからです。
今回もバス1台分の人が私に同伴してくれました。


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2002年4月19日(金)

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