第781回
浦東の発展ぶりをBS1で見て下さい

みんなが口を揃えて驚きの声をあげるのは
何と言っても上海の発展ぶりです。
今回はNHKのテレビ班も一緒だったので、
到着した翌朝は浦東新区のオフィスに直行し、
投資のために外国から訪れて
大企業の社長や重要人物を応接する
5つの豪華な接客室を見せてもらいました。
11年前は私も下にもおかない歓待を受けましたが、
その時は貧弱な建物でした。

「どこでもお好きなところを選んで下さい」
と言われたので、
「ではおたくの前にビルを建てましょう」
と即答したのですが、
あの時、浦東新区が大発展すれば、
新区政府のオフィスも当然、
もっと立派な建物に移転することを
つい勘定に入れなかったのが私の手抜かりでした。
どのくらい豪華な建物になったかは
5月25日BS1の午後10時からの2時間番組を
ごらんになって下さい。
中国のこの10年間の発展ぶりが
手にとるようにおわかりいただけると思います。

次に訪れたのは陵家嘴という浦東新区の開発をしている
B株上場の会社で、
副総経理からその開発計画をきかせてもらいました。
午後は中燕国際集成電路製造有限公司という
8インチのドラムを製造する台湾から進出した
IT産業の工場の見学に行きました。
第1期の工事費だけで14億ドルということでしたから、
そのスケールが想像できます。
中国におけるIT産業のうちで
最も規模の大きい工場の2つのうちの1つです。
いま台湾ではあまりに多くの企業が
生産基地を大陸に移しているので、
台湾が空洞化するといって議論百出しています。
なかには技術者の大陸移動を禁止せよという
暴言を吐く政治家まで出てくる始末で、
問題が如何に深刻なものであるかわかります。

その一方で台湾から浦東に工場を移した企業の生産コストは
38%ダウンしています。
浦東の代わりに蘇州を選べば、
土地の代金も人件費も更に安くなりますから
50%ダウンは可能ですと、
総裁の張汝京博士は言っていました。
早くも香港の証券取引所から上場を誘われているそうです。
設立してからまだ2年しかたっていない
ホヤホヤの会社というのに、です。


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2002年4月30日(火)

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