第805回
高速道路株がこの次の成長株です

中国で自動車産業が次の時代の最先端を走る
成長産業になることは間違いありません。
ヨーロッパ勢の方が
中国の将来に早くから目をつけていましたので、
フォルクスワーゲンやプジョーが
一足先に現地生産をはじめましたが、
ここへ来て現地生産のホンダは
大へんな人気を呼んでいるし、
トヨタもいよいよ
天津を中心に現地生産に乗り出してきました。
どちらかといえば、アメリカが一番へっぴり腰でしたが、
ビッグ・スリーも1社残らず
工場を中国に建設することになるでしょう。

さしあたりは自動車の輸入税も
年を追って下げることになっているし、
いまはまだ量的規制が続いていますが、
やがて輸入車からはじまって、
現地生産に切り換える動きが出てくると思います。
いまはベンツなら1台百万元もするし、
国内産でもホンダやフォルクスワーゲンでも
30万元台ですが、
大衆車からダンピングがはじまっていますから、
十万元で手に入る時がきます。
すると爆発的にマイカー・ブームが起り、
只でさえ渋滞の激しい大都会は
押すな押すなの時代に入ります。
自動車メーカーは競争激化しますから、
トップを切って驀進するメーカーがある一方で、
ズッこけるメーカーも現われる筈です。

その一方で
自動車ブームで確実に利益をあげる業種もあります。
中国の場合、それは有料道路だと思います。
日本では有料道路はすべて道路公団に独占されているので
効率の悪い経営が続いていますが、
中国ではこれはという幹線は民間に運営を任せているので、
上海→南京、上海→杭州、また広州→深といった幹線は
株が上場されていて外国人でも買うことができます。
折角、道路が完成しても、最初の頃は
自動車は数えるほどしか走っていませんでしたが、
この調子でマイカー・ブームが続けば、
高速道路は見る見るうちに
自動車で溢れるようになるでしょう。
新しい設備投資をやらなくとも、
年々売上げがふえる上に、お金の回収に難のある中国で
すべて現金で集金していますから、
年と共に利益のあがる成長株にのしあがることは
目に見えています。


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2002年5月24日(金)

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