第924回
バブルの被害は比較的軽症でしたが

バブルになった時、私は土地やマンションの
値上がりすることを予想していましたが、
そのあとを深追いすることはやりませんでした。
どうしてかというと、不動産の値上がりが
あまりに激しく、家賃の値上がりがそれに追いつかず、
お金を借りてマンションやビルを建てても、
それからあがる家賃で借りたお金を返すことが
できなくなったからです。

それでもブームにうかれた買い手は
いくらでもいましたから、
建てた物を人に売りつけることはできました。
プロの不動産業者はみなそういうやり方をしたのです。
でも私のような不動産を財産として持つことしか
念頭にない人間はババ抜きをして
人にババを抜かせればよいなどとは考えません。
自分が持主として長期保有のできない物件は財産として
不適当ですから、投資をさしひかるべきだと思ったのです。

私のところにもお金を貸しますから、
土地を買ってくださいとさまざまな銀行がやってきました。
金額はいずれも百億単位で、なかには建築費も入れると
五百億円というのもありました。
もし私が自分の原則を守らず、
うっかりその誘いに乗っていたら、
いま頃はこの原稿を書いておられなかったに違いありません。

しかし、だからと言って、私がバブルから
全く安全だったと言うわけではありません。
高い買物こそしませんでしたが、
頼まれるままに値上がり前のマンションを
かなりたくさん買いました。
銀行が書類を持ってきて、それにサインとハンコを押しただけで
いくらでも不動産が手に入ったのです。
いまになって見ると、安く買ったマンションでも
いまの値段はそれ以下になってしまっています。
殊に銀行の方が潰れている場合は債権回収機構の
あくどい要求にも対応しなければなりませんでした。
何年もかかってそのへんのところは一通り片づいたのですが、
財産管理のルールは当然のことながら、
バブルの時代とはまた一変してしまいました。


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2002年9月20日(金)

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