第955回
素材より加工の時代に近づきました

家に持って帰ったらすぐに食べられる弁当は
いまやコンビニの最大の売れ口商品ですが、
いくら食べ物に選り好みのない人でも、
毎日毎日食べたら飽きが来るでしょう。

インスタント・ラーメンだって同じです。
だからお惣菜が一番ハヤる時代になっても、
お惣菜だけで人の口を満足させることはできません。
私がお惣菜屋のつくったお惣菜を嫌うのを見て、
うちの家内は時々わざとデパートから
できあいのお惣菜を買ってきてテーブルの上に並べます。

「材料を買って来て自分で手間をかけてつくるより、
この方が安上がりですよ、味だってそんなに悪くはありません。
あなたのように毛嫌いしていたのでは
時代遅れになってしまいます。
大抵の人はこれで間に合わせているのですから」

そう言われて味試しをすることがありますが、
私も駅弁のお世話になることがしばしばですから、
全く受けつけないわけではありません。
でも女性が台所に立つのを完全にやめてしまったら
淋しい限りだなという考えは捨て切れません。
いくら料理するのが面倒くさいとしても、
せめて最後の味つけとか、オーブンに入れて
仕上げるところはぜひ自分たちでやりたいものですね。

そう言った意味では、
すぐに手から口へと言ったインスタント食品よりは、
半製品か、八分、九分できたセミ・インスタントが
結構受け入れられるのではないでしょうか。
デパートにもスーパーにも有名店のつくった
そういうお惣菜が売られるようになりました。
少々高くても、そういう商品には人気があります。
これを大衆化しようと思えば、コストの安いところでつくって
冷凍技術を利用して遠くから運ぶことが考えられます。
私が山東省をはじめ、四川省や雲南省や福建省や
広東省にまで足を運ぶのもそういう可能性があるかどうか
実地にふれて見たいからです。
素材よりも加工の時代に近づいていますね。


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2002年10月21日(月)

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