第1098回
老人マーケットはどうなっていますか

私はお金があったら
やりたいなあということは一通りやりました。
立派な家に住むといっても、
人から嫉妬されるような聚楽台みたいな家はイヤなので、
少しユトリがあって便利にできている家に住んでいます。
但し、自分の持ち家ではありません。
自分の持ち家だと死んだときに遺産相続の対象になるので、
会社の持っている家に家賃を払って住んでいます。
私が死んでも、家賃を払う人の名義が変わるだけで
家族が引き続き住んでおられるからです。

ロールス・ロイスにも乗っています。
乗りはじめてから30何年たち、いままでに7台乗りかえました。
また私は1年に120回も飛行機に乗っていますが、
ファーストのある便はすべてファーストに乗っています。
エコノミーの安売り切符はありますが、
ファーストにはありません。
同じ時間に着くのですから、
もったいないと思うことがありますが、
この分、倹約したからといってお金が貯まるわけでもなし、
お金が残ってもどうということもありませんので、
いまのところリストラの対象にはしておりません。

食べることには熱心で、
アジア中はもとよりのこと、
ヨーロッパの三つ星のレストランにも
ただ食べることのために出かけていましたが、
1日に2回フランス料理のフルコースを食べても平気だったのが
年のせいで一食は軽食にしないと
ノドにつかえるようになってしまいました。

あとぜいたくをせいと言われても、
エルメスやダンヒルに入った時に
高価なものに手を出すか出さないかのことですから、
買ってからまだ一度しか手を通したことのない
洋服のことを頭に浮かべて、
「こんなもの買っても役に立たない」とでも思わなければ、
タンスの中の物を追放する以外に方法は残っていません。
私がそういうと、邱永漢学校の生徒たちが
さっさと自分のカードを出して支払いをすませてくれます。
私がケチる年頃になると、
邱学校の生徒たちがお金の払える年齢に達しているのです。
こういうのを年をとったというのでしょうね。


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2003年3月13日(木)

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