第1110回
さあ、過去にとらわれずに生きよう

自分が30年ぶりに胃から出血したのと、
もしかして第三次石油ショックかも知れない
世界的な転換期を迎えて、
これからどう自分の身の処し方をしたらいいか、
考えるところまで追い込まれたほかに、
私は入院中にもう一つピンチを経験しました。

2002年以来、私は自分の居を香港に移し、
一年の半分以上を非居住者として11年間、暮らしてきましたが、
税収の減収で悲鳴をあげている東京国税局に目をつけられ、
日本における収入が多いし、東京に留守宅もある上に
奥さんがしょっちゅう帰ってくるからという理由で
居住者と認定すると一方的に告知され、
過去3年にわたって税金を追徴されたのです。

かなり徹底的に調べられましたが、
不明瞭なお金の出入りはないので、
過去3年にさかのぼることですんだのだそうですが、
それでも私と家内で既に納税した9千万円のほかに
6千万円、追徴されてしまいました。
私としては非居住者であっても帰ってきた時は
ちゃんと道を歩かせてもらっているのだからと
身分相応の納税はしてきた積りですが、
それでは間に合わないほど政府の台所は逼迫しているようです。
私ははじめ裁判に持ち込むことも考えましたが、
昔から「泣く子と地頭には勝てない」と言われているように、
難を逃れる立場にいることを中心として
対処すべきだという心境になり、
以後は収入をふやすより、
所得を発生させないようにすべきだと自分に言い聞かせました。
あと何年、生きるかわかりませんが、
世界的な大不況の時代でもあり、
お金をふやすよりお金を減らす方が努力目標としては、
やさしいかも知れませんね。

この「もしもしQさんQさん」は
今回で単行本10冊分になりました。
お読みになった方もあると思いますが、
このホーム・ページについて週刊朝日4月4日号に
林真理子さんとお喋りをしております。
明日もこのまま続きますが、
私にとってはちょうどいい一つのくぎりで、
個人的にも時代的にも
新しいエポックがはじまろうとしているのです。


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2003年3月25日(火)

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