第1198回
デパートが景気のバロメーターです

私はデパート歩きが好きです。
デパートに人がたくさん入っていると安心します。
自分がデパートをひらいているわけではありませんが、
高速道路なんかつくらなくとも、
デパートに人がたくさん入っているようなら、
景気の恢復は
そんなに遠い将来のことではないと思えるからです。

でも最近のデパートは本当に閑散としていますね。
新聞では前年同月費何%減が
5年も続いていると書いていますが、
本当にその程度の減少ですんでいるのでしょうか。
誰でも気がつくのは一番人の入っているのが
地下の食品売場ということです。
生きた魚から2個で500円もするようなトマトまであって、
高級品、贅沢品がよく売れていることは
スーパーやコンビニの比ではありません。
安い物ももちろんありますが、
安いだけがデフレ時代のセールス・ポイントでないことを
私たちに教えてくれます。
どうして食品売場は1階までひろがらないのだろうかと
私はいつも不思議に思っています。

もう一つお客の並んでいるのは
レストランとティールームです。
デパートのお食堂街には
一流レストランが入っているわけではありません。
丸ビルや六本木ヒルズタワーは
有名店を集めて人の呼び込みをしていますが、
こちらの方が早くお客にあきられる時が来る心配があります。
それに比べると、デパートのレストランは
チェーン・レストランよりグレードが高く、
庶民の贅沢に波調がぴったりなので、
いつ行っても行列をしています。
とりわけティールームは大入満員で、
デパートの閉店時間まで混んでいます。

ところがこの2つの階に挟まれた化粧品や衣料や
陶磁器雑貨売場は超閑散です。
どうしてデパートはお客の入らないところを
閉めてしまわないのでしょうか。
お客の入らないところがあるから、
お客の入るところに人が集るのでしょうか。
食堂や食品売場の売り上げでは知れていると言うけれど、
いくら値の張る物でも売れなければ
考えなおさなければならない時が
来るのではないでしょうか。


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2003年6月21日(土)

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