第1199回
化粧品のショーウインドはここです

デパートの1階はどうしていつもあんなに
閑散としているのでしょうか。
閑散としているのに、
どうしてデパートの経営者は
考え方を変えないようとしないのでしょうか。

むろん、それにはそれなりのわけがあります。
1階はデパートの顔であり、
そこには化粧品とか、ハンドバックとか、靴や、ネクタイとか、
でなければ有名ブランドの店が並んでいます。
インテリアもデパートの中で一番お金がかかっているし、
売っている物も貴金属や美術品売場ほど高価ではないけれど、
デパートの取り分が一番多い品物ばかりです。
お客は少いかも知れないけれど、
デパートにとってはそれなりの水揚げのある売り場なのです。

そこはそれぞれのメーカーにとっては
ショーウインドみたいな役割をはたしています。
本当にそこで売れなくとも、
その商品が一流デパートの扱う
一流商品であることが証明されればいいのです。
抜目のない商人はデパートのすぐ近くにお店を構えて
同じ商品をもっと安い値段で売ります。
買物上手なお客さんはそういう店を探がして
そこまでわざわざ買いに行きます。
メーカーにして見れば、
デパートにたくさんの取分をとられても、
安売り店が量で消化してもっと利益をあげても、
売れさえすればいいのですから、
安売りに難色を示すようなポーズをとっても、
本当はどっちでもいいことなのです。

でもはたしてデパートが
いつまでもこの商法を
続けることができるのでしょうか。
なぜデパートの1階売場が
化粧品の安売り場になってはいけないのでしょうか。
なぜデパートのお向いのドンキホーテで
ルイ・ヴィトンが安く売られているのに、
デパートの1階は
そのショールームでないといけないのでしょうか。
一口で言えば、デパートは下り坂の商売ですが、
いよいよいけないところまで
まだ追い込まれていないということです。
でもこの先デパートの商売はドンドン悪くなって、
やがげ全面総入れ替えのところまで
追い込まれるのではないでしょうか。


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2003年6月22日(日)

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