第1201回
デパートの跡地の利用を考えましょう

私はデパートのお客の入っていない階は
お客のたくさん入るユニクロとか大創を入れて
お客を呼べばいいじゃないかと言いましたが、
むろん、それは極論です。
デパートにはデパートの歴史もあるし、
プライドもあります。
いくらデフレの時代だと言っても、
安売りでお客の呼べる商売だけが商売ではありません。

でもお客の呼べるスペースに
お客が寄りつかないということは
有望な処女地が未開発のまま目前に
大きく展開されていると言うことです。
銀行が駄目になってしまったので、
地方に行くと駅前の商店街の目の醒めるようなところに
シャッターを下ろした建物が目立っています。
もともと午後3時になったら
シャッターを下ろしていたところが
一日中、シャッターを下ろすようになっただけだから
大したことはないと思うかも知れませんが、
人通りの多いところを放置しておくことは
資源の無駄遣いです。
銀行の跡地の利用を考えなくっちゃと
私が提言したのはもう7、8年も前のことです。

それと同じようにいまデパートは
地下食品売場と最上階食堂街の中間層を
立ち腐れにしようとしています。
お中元やお歳暮に使ったお金は
税金を負けてやるという税法の改正も必要ですが、
これらの無人地帯に人を呼ぶ
抜本的な改革をするチャンスが生まれようとしています。
たとえば新しく建てられた高層タワーは
人集めのために高級レストランを集めて
バカ高い食事を出していますが、
デパートの商品売場を半分に縮小して
もう少しこなれた値段でお客を呼ぶレストラン街になおせば、
償却も終った建物で、
しかももともとお客の集るところですから、
高層タワーなど喧嘩の相手にさえならないでしょう。
またデパートの中に新しいアイデアを持った
若い人たちの個人商店をつくったら、
それだけで若い人たちがわんさと集ってくること請け合いです。

アイデアはいくらでもあります。
デパートの経営者の頭が鉄筋コンクリートで
かたまってしまったために
つぶしがきかないだけのことだと思います。


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2003年6月24日(火)

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