第1202回
8月には中国投資考察団を再開します

「SARS」のことを中国語では
「非典」と呼んでいます。
非典とは古典的でないという意味ですから、
いままでになかった新型肺炎のことを
略して非典と呼んだのです。

SARSのおかげで思わぬ番狂わせが起りましたが、
私たちの中国投資考察団も次々と無期延期になり、
とうとう年半ばを越えようとしています。
運が強かったのか、弱かったのかわかりませんが、
ちょうどこの時期に私は病気になって
2回も入院をくりかえし、
出かけるにも出かけられず、
ずっと東京で変わり映えのしない毎日を
送ることになってしまいました。
新聞の報ずるところによると、
年配者で糖尿病と心臓病のある者は、
死亡率が50%にも及ぶとかで、
私はそのどれにも該当するため、
北京からも香港からも台北からも
来るな来るなと言われてしまいました。

ひまに任せてどうして日本人と韓国人だけが
一人もSARSの患者にならないのだろうか、
きっと食べ物と関係があるに違いないと
無い知恵を搾ってあれこれ推理した結果、
きっと海草だと思い当ってこの欄に書いたら、
日刊ゲンダイが邱永漢氏の珍説と題して報道しました。
最近はそれに尾びれがついて
一人歩きをするようになり、
あちこちで専門家の解説までついて
必らずしも珍説ではなくなってしまったようです。
私はクロレラも同系統の食べ物だから、
クロレラを食べなさいと
わざわざ石垣島のメーカーから大量に仕入れて、
北京や上海や香港で頑張っている連中に送ってあげました。
台北に送らなかったのは、
台湾でクロレラをつくっているメーカーが3社あり、
そちらで買えばもっと安く手に入ると思ったからです。

はたしてそれだけの効果があったかどうかわかりませんが、
少くとも心理的な支えにはなったでしょう。
幸に必死の対策がとられた甲斐があって、
どうやらSARSの猖獗の勢いも衰えてきたので、
7月に入ったら私も動けるようになるのではないかと思っています。
8月に入ったら久しぶりに考察団を再開すべく
目下、各方面と折衡中です。
明日のこの欄をごらんになって下さい。


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2003年6月25日(水)

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