第1221回
もしもしQさんは反体制派の梁山泊です

もともと私がグローバル化ということを念頭において、
「もしもしQさん」をスタートさせたこともありますが、
結果から見ると、このホーム・ページは
世界各地に住んでいる日本人に
1番よく読まれるインターネットの1つになってしまいました。
私が予期もしていなかったような遠い国から
Eメールがたくさん集ってくるのを見てもわかることです。

外国に住んでいる日本人が
たくさん読んでくれているということは、
外国で現に働いている人たちが
読んでくれているということもありますが、
日本で一応、学校は終ったが、
就職をせずにそのまま外国へ出て
また勉強を続けている若い人が
多いということでもあります。
それは一見、何でもないことのように見えますが、
大学を出て就職もせず、
そのまま外国へ行ってしまうということは、
日本のような体制中心の集団組織社会では
異端者、即ち既成秩序を無視した生き方を選んだ
次世代の人たちだということになります。

なぜならば、大学を出てすぐ就職をしないということは
一流企業に就職することを断念することにほかならず、
一流企業にしても、就職のチャンスを無視して
海外に行ってしまった人たちに
再び就職のチャンスをあたえることは
ほとんどないからです。
その結果、どういうことが起ったかというと、
日本の一流企業は外国の空気に触れたことのない、
外国語もロクに喋れない若者たちだけで
かたまってしまうことになりました。

また日本の一流企業は女性をお茶くみか、
下働き以外の目的で採用しなかったので、
少し気のきいた才女や野心のある女性たちは
これまた就職戦線を離れて外国に行ってしまいました。
一流企業が受け容れなかった点では、
男女を問わず、外国留学をした者は体制から疎外されて
別の道をひらくよりほかなかったのです。
言ってみれば、反体制派、
あるいは非体制派ということになります。
そういう人たちと「もしもしQさん」は
意外に強いきずなでつながっています。


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2003年7月14日(月)

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