第1232回
食事の仲間を10人くらい募集します

いま邱永漢学校の学生を募集しています。
邱永漢学校と言っても、
実際に学校もありませんし、校舎もありません。
いつ授業があると
きまっているわけでもありませんので、
私の都合のいい時に、予め夜とか休みの日に
私のところへ集ってもらって、
一緒に食事でもしながら、
私の話の相手をするのが仕事です。

私のライフ・スタイルが変わったら、
私の東京にいる日数は1ヶ月に10日間くらいになるでしょう。
いま東京のほか、台北、香港、北京に家がありますが、
多分、台北と香港はたたんでホテル住まいに変わり、
家は上海に移ります。
そのために家を上海の新天地というところに買いました。
東京と上海と北京が主な居住地になりますが、
もしかしたら、昆明にも家を建てることになるかも知れません。
昆明と上海との行き帰りに、
成都と貴陽にはしょっちゅう立ち寄りたいと思っています。

どうして昆明かというと、
昆明は気候温暖で年中、
花が咲き乱れているばかりでなく、
私が年をとって少々ぼけても
何とか余生が送れそうな気がしてきたからです。
ここにジャマイカやブラジルに
負けないようなコーヒー園をつくって
13億の人が将来、飲むであろうコーヒーを
供給する計画にかかっていますが、
もしできたらボルドーとも競争のできる
ワインの産地に育てあげるに
葡萄畑とシャトーをつくって、
そこで晩年を送る夢も持っています。
本当に夢のような話ですが、
上海に住むのも夢だったし、
いつかシャトーを持つのも夢でした。
夢が実現できるかどうか、全く未知数ですが、
1歩ずつそこに近づく努力をするのが
私のライフ・スタイルなんです。

するとますます東京がお留守になってしまいますが、
東京にいる時に私と夢を語り合う相手が必要なのと、
できればその人たちに夢を具体化する仕事を
手伝ってもらいたいと思っているのです。
そういう夢を持っている青年を10人くらい募集します。


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2003年7月25日(金)

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