第1297回
知らない間に家並みも一変しました

世の中はしばらく見ないうちに
ずいぶん変わるものです。
ふだん、自分の住んでいる周辺にしても、
気がついて見れば、古い家が壊されて
いつの間にか新しい家に建て変わっています。
高層建築が許可になる地域では
2、30階建の建物になっているし、
一戸建ての建物しか建たないところは、
古い建物かもっとデザインのすっきりした
小さな建物に変わっています。

新しい一戸建ての特長は以前、
1軒しかなかったところが2軒になったり、
3軒になったりして、
平均30坪あるかないかの狭い土地に
庭もないほどぎっしりに建っていることと、
狭いながらも小型車が1台
駐車できるだけの車庫があることです。
建物のスペースに関する限り、
だんだん貧乏になって行く感じですが、
個人が毎月の月収の中から
ローンの支払いができる範囲内の家ということになると、
どうしてもそういう広さに
制限されてしまうということでしょう。

それでも、テレビで毎週、
人気を呼んでいるボロボロになった家の
リフォームをしている番組を見ていると、
人々の住居の居心地はデフレで
四苦八苦している昨今の方が
著しく改善されています。
建築材料が豊富で安くなっている半面、
新規建築の仕事が少くなったせいで、
建売り屋さんや建築家たちも
あまり割りに合わない改築を
嫌がらずに引き請けるようになったからだと思います。
おかげで不景気になってからの方が
生活環境は逆に向上していると
言えるのではないでしょうか。

私の東京の家は
目黒の青葉台というところにありますが、
家を一歩、外へ出ただけで
周囲の風景が一新してしまいました。
大邸宅が長屋になったのではなく、
マッチ箱のような一軒家が
ブロック毎に新しく建って、
以前とは違った町並みになってしまったのです。
悪くなったということではありません。
小じんまりと安上がりで
気楽に生活のできるスタイルに変わりつつあるのです。
そういう環境にうまく適応して行くだけの智恵があれば、
楽しく生きられる時代なんです。


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2003年9月28日(日)

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