第1332回
仕事を選ぶ時の姿勢が大切です

コーヒー園の事業を雲南で展開しよう
というプロジェクトを
このコラムで発表した時、
すぐに30名あまりの若い人たちから
「自分にも参加させて下さい」
という申し込みがありました。

その人たちからの手紙を見ると、
いまの若い人たちは大企業に就職したり、
サラリーマンとして
人より高い給料をもらうことよりも
夢のある仕事や自分が全力投球のできる仕事を
選ぶ傾向が強いことがわかります。
既存の大企業が
新番付に入れ変わる時期に来ていることも事実ですが、
自分の好きな仕事ができるなら、
当面の収入など問題でないと考える人が多いことは、
日本が新しい時代を迎えている
何よりの証拠だと思います。

コーヒーの事業は大産業で、
栽培するところからはじまって、
コーヒーの貿易からコーヒー・ハウスの経営まで
長い道程がありますから、
仕事はいくらでもあるし、
メシのタネも無数にあります。
でも実際に会社づくりがはじまると、
言い出しっぺでヘッドになった人は別として、
昆明に集った青年は男2人、女1人でした。
ほかに周辺を囲む形になっている人が何人かいますが、
誰が集ったかというと、
私といままで知り合いだった人は1人もなく、
結局、この仕事に一番熱心で
何が何でもこの仕事にしがみついて
離れない人たちでした。

結果がどうなり、
どんな運命が待っているかは誰にもわかりません。
それでもためらわずに、
さっさと自分の勤めをやめて
次のステップに踏み込んだ人の積極性に
私の方が圧倒されて、
その人たちの道がひらかれて行くのを
目の当りにすることになりました。
私は当事者でもありますが、
見ていて自分の道をドンドンひらいて行く人と
愚図愚図と生きる人の違いを認めざるを得ません。
どんな仕事を選ぶのが正しいかということよりも、
仕事を選ぶ時の姿勢が
その人の人生を決定する上で重要なことです。
やりたいことを先送りにしないことですね。


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2003年11月2日(日)

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