第1339回
籠の鳥は籠から出しても飛べなくなる

人生万事、慎重な人のことを
「石橋を叩いて渡る人」と言います。
何事も失敗しないにこしたことはありませんが、
成功する人は失敗に教えられて成長するものですから、
失敗したことのない人は
成功するチャンスも少いのではないでしょうか。
それでも「石橋を叩いて渡る人」は
「石橋を叩いて渡らない人」よりはましです。
世の中には変化することに恐怖を感じ、
拒否反応を示す人は意外に多いのです。
ところが、変化するということは、
ジッとしていたら安全だということはなくて、
頭から水をかぶったり、
足をさらわれたりしますから、
何もしないでいると却って危いのです。

人生は陸上を自分の足で歩いているよりも
船に乗って波にもまれながら
先へ進んでいると考えた方がわかりやすいでしょう。
波は周期的に押しよせてくることもありますが、
時には大波に押し寄せられたり、
台風に見舞われたりすることもあります。
老朽船であったり、操縦を誤ったために
沈没してしまうこともあるのです。
石橋を叩いても渡らない人は、
船底だけを見て、下が地獄であることを知らないか、
知っていてもどうしていいかわからない人です。

いまはジッとしていたら、
失業するか、店をたたんで廃業する時代です。
私なら船がまだ港にいる間に
さっさと逃げ出します。
私がネズミ年生まれだからかどうかはわかりませんが、
石橋は叩く前に渡ってしまいます。
あとからついてきた人が
石橋を叩いているのを見ると、
笑いがこみあげてきますが、
石橋を叩いた上に背を向けて
反対方向に戻る人を見ると、
籠の中で飼いならされた小鳥は
籠から出しても飛ばなくなるのは
本当だと思いたくなってしまいます。

失敗を怖れてはいけません。
失敗を恐れる人の方が失敗する確率は高いのです。
失敗を勘定に入れて行動すると
失敗しても傷は浅くてすむものです。


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