第1340回
先ずやり甲斐のある仕事を探がせ

人はいつも、
もっといい仕事がないかと探がしています。
もっといい仕事とは、
いまやっている仕事よりも面白いか、
やり甲斐があるか、
それとも収入のいい仕事のことです。

三拍子揃った仕事なら申し分ありませんが、
そんな仕事は滅多にありません。
あったとしても最初から3つ揃っていないのが普通で、
やっているうちに、
3つ揃うようになるものです。
一番最後にやってくるのは大抵が収入です。
したがって最初から収入を狙っても
思うようにならないのは当然のことでしょう。

社会に出て偶然に就職した先で、
3つのうちの1つに出会うことさえ
容易ではありません。
大抵はつまらない仕事だったり、
退屈な仕事だったり、
面白くない仕事だったりします。
そこをガマンしてやっているうちに
職場が変わったり、馴れたりして、
次第に面白くなったり、
やり甲斐があるようになれば、
気がついた頃には定年退職の年齢に達しています。
これも人生の1つの生き方です。

でもどうしてもガマンできなかったり、
もっと自分に向いた仕事があると思った人は
途中で船を乗りかえたり、
馬を乗りかえたりします。
その場合の動機は
第1が自分がやりたいと思った仕事、
第2が自分に向いた仕事ということになるでしょう。
自分がやりたい仕事と言っても
能力と熱意が伴わなければ
そこまで到達できません。
また自分に向いた仕事とは自分の分を知っていて、
嫌々でなく、むしろ自ら進んで取り組める仕事のことです。

そういう仕事が見つかるまで、
何回でも仕事を変えてもかまわないと思います。
しかし、どんな場合でも
或る程度、犠牲にしなければならないことがあります。
それは収入をふやすことを
さしあたりの目標にしないこと、
もう1つは時間と労力を惜しまないことであります。
面白い仕事であったり、
やり甲斐のある仕事であれば、
或る程度の犠牲を払っても
苦痛にはならない筈です。
もう一度くりかえしますが、
一番あとからついてくる獲物を
最初から狙ってはいけません。


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