第1344回
分け前の多い成長市場を狙え

株主というときこえはいいけれども、
本当は企業の残飯をもらう立場です。
利益があがっても、
会社の経営者は会社の利益を眞っ先に考え、
次に従業員の待遇や福祉について配慮し、
税金を払った残りの中から
株主にいくら払おうかということになるのです。
いくらお金が儲かっても
安定配当と称して株主にはうすく、
会社の留保は厚くという企業がたくさんありました。
最近では株価を高く維持する必要から、
そんなルーズなやり方はできなくなりましたが、
株主の取り分が一番後廻わしになることに変わりはありません。

そうした角度から見ると、
残飯にあたる部分がふえるほど
株主の分け前もふえます。
そのためにはどんな会社が一番よく儲かるかを考えて
投資する必要があります。
同じ時点で株式市場を見比べると、
よく儲かる企業とそうでない企業とに分れます。
それは企業によっても、もちろん、違いますが、
業種によっても違います。
しかし、一番大きな違いはむしろ
産業全体が儲かる方向にあるか、
そうでない方向に向っているかによって大きく分かれます。
成長過程にある社会では
富がふえるに従って消費もふえ、
それがまた企業に利益をもたらすので、
同じ株を買うなら分け前の多い社会の株を買う方が
ずっと有利です。

日本の産業界は成長しきって
お金の儲からない産業界になってしまいました。
またそれだから金利も下がり、
定期預金をしても満期になって利息をもらっても
帰りにケーキか食パンくらいしか買って
帰ることができなくなってしまったのです。
誰だってもう少し収入の多い投資は
できないものだろうかと思案をします。
証券会社の中にはアメリカの投信や
オーストラリアの国債を買うことをすすめるところがあります。
でも原則は一つです。
失敗も当然ありますが、
自分でよく研究して
経済の成長している国の成長性の高い株を買って
しばらくは忘れておくことです。
中国株はそうした条件を備えた有望な投資先の一つです。


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