第1395回
キャフェの1号店は早くも出来上がり

そういう夢の多い人たちが
私の周囲にたくさんいるので、
私が一声かけただけで、
もうすぐにも駆け出そうとする人たちが
集まってきました。

雲南省のコーヒー地帯に行くと
農民がコーヒーの木を栽培しています。
標高5、600メートルから1300メートルまでの
山岳地帯に植えられていて、
収穫は10月から翌年の4月まで
低い方から高い方に向って、
ちょうど桜前線が移動するように移って行きます。
それらの赤く熟れた実を
順次集めてきて天日で干し、
虫食いや大きさの不揃いなものをはねて粒を揃えます。

従来はそういう手間ヒマをかけずに一緒くたにして
1キロいくらで集荷していたのを
今度はじめて日本の青年達が立ち会って
選別するところからはじめたのです。
日本にはこれだけたくさんのコーヒー・メーカーがありますが、
日本人が栽培の現場で
選別するところから立ち会ったコーヒーづくりははじめてです。
できあがったコーヒー豆を売り込みに行った
日本の有力コーヒー・メーカーで
現場の写真を見せたところ、
担当していた仕入れ係の人たちも興奮して
「ぜひ応援しますから頑張って下さい」
と逆に励まされたそうです。

そうは言っても、
コーヒーの木を植えるところから
はじめなければなりませんから、
テレビや自動車の大量生産とはわけが違います。
その上、できあがったコーヒー豆の選別、
さては焙煎、製品の包装、その販売まで
やることはたくさんあります。
私は言い出しっぺで、
現地の政府と交渉することと
会社をつくることと
お金を集めることしかしないのですが、
それでもどんな形で仕事が展開して行くのか、
未来図は人一倍大きく頭の中に描くことになります。

将来コーヒーのチェーン店をつくるとすれば、
先ずその1号店をやらないわけには行きません。
コーヒー豆もまだ売り出していないというのに、
コーヒー・ハウスの1号店だけは
もうとっくの間に、
頭の中でできているのです。


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