第1417回
証券株に出直りのチャンスあり

消費もふえず、景気もよくならないのに、
株価だけが戻ったのを見たら、
投資に対する関心だけが
少しばかり強くなったことがわかります。
むろん、日本の株価が戻った原因の中には、
アメリカに集中していた遊資が一部、
日本に流れ込んだということもありますが、
もしそれが正しければ、
もっと大きなお金が
成長過程にある中国に流れ込むと考えるのが
むしろ当然でしょう。

日本の資金も、遅ればせながら、
その仲間入りをして、
国際的に動きまわるようになります。
それも日本の銀行が日本人の預金を外国に持ち出して
外国企業に融資するだけでなく、
証券会社を通じて、もしくは個人の手で
外国株に投資されるチャンスがふえると見てよいと思います。
要するに、日本人も
お金を銀行に預けっぱなしにしているよりは、
投資に目覚めて
だんだん資金運用を
自分で手がけるようになるということです。

やがてそれが世界的規模になれば、
中国株や東南アジアの株も投資の対象になりますが、
日本人にとって最もわかりやすく、
買いやすいのは
何と言っても日本株ですから、
日本株が底を打ってこれ以上、
下に行かないことがわかれば、
日本株に資金が集中することが考えられます。
一ぺん、日本株に灯がついて、
過去1年間に24%も戻ったということは
この灯がそのままでは消えないということです。

もしそうだとすれば、
証券会社の株に再びブームの来る可能性があります。
3年前に私は証券株ブームを予想し、
実際にその動きもありましたが、
途中で息切れしてしまいました。
しかし、今回の戻り相場で一番華々しい動きを見せたのは、
銀行株ではなくて証券株でした。
或る日、突然、戻ってきた相場の波の中で
何の前触れもなく上値をつけたのが
次に先頭を走ると見ていいのではないでしょうか。

証券会社の守備範囲は
次の段階で世界的規模に拡がります。
ロンドンや香港に拡げた手をつぼめて
ホーム・グラウンドに戻ってきたばかりですが、
もう一度、出直す時が必ず来ます。
その前に必ず証券会社の出直りがありますね。


←前回記事へ 2004年1月26日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ