第1418回
香港の中国株は2.5倍になりました

日本の株は昨年、
年の初めから24%も値上がりをしました。
でもダウの高値39000円から見たら、
まだ遥か下ですから、
経済が上昇に転じたとはとても言えません。
いま話題になっている上海や深の株にしても
高値より3割は安い位置にありますから
まだモタモタが続いているのが現状です。

ところが、香港市場に上場されている中国株の指数だけが
何と年初の2000から5000を僅かに超える
2.5倍にまで暴騰してしまいました。
私はたまたま日本と香港の間を行き来して
双方の株式市場を見比べていましたので、
中国株をやっている人たちに、
香港H株とレッド・チップに注目するように促し、
この欄でも10月になったら
新しい変化が起りますよと予言しました。

新しい変化が起るだろうと言ったのは、
年初来、中国株式指数だけが
地元香港株を引き離して上昇を続け、
それに対して香港の株式評論のプロたちが
しきりに警鐘を鳴らしたからです。
過去の経験を積んだプロたちにして見れば、
一本調子の値上がりは過去に教訓のないことです。
必らず反落にあって怪我人をたくさん出す。
だから「もう危ないぞ、危ないぞ」と
声が大きくなったのだと思います。

でも私に言わせると、
株は企業の未来を買うもので、
過去の物差しで測るものではありません。
私が見ていると、いま中国で起っていることは、
かつて欧米や日本で起ったことの
くりかえしにあたる部分もありますが、
全く新しいこともあります。
少くともかつての中国では
考えられなかったことばかりです。
従って産業界の各分野で起っていることは
これまでに考えられなかったことばかりです。

たとえば、輸出入が1年に
確実に30%ずつふえています。
対米貿易が年に1000億ドルの出超になっていて
とまる気配がありません。
マイホーム・ブームとマイカー・ブームに
勢いがついているところですから、
鉄も石油も不足して値上がりの途上にあります。
こんなときに株価が過去のルールに支配されて
下落するものでしょうか。
中国株は値上がりする方向だと私は考えたのです。


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