第1446回
中国政府は株の売出し方も上手です

一頃、中国政府が持株を放出するらしい
という噂がとぶと
株価が下押しすることが何回もありました。
私はその度に、そんな心配をする必要はありません。
商人の国中国では政府も商人的発想をしますから、
自分が損をするような眞似をするわけがありませんと
解説しました。

最近の香港市場における
中国政府の株の売り出しの巧妙なやり口を見ると、
株を安値で叩き売るどころか、
何倍にもして売り出しています。
もちろん、市場経済に取り残された業種は
国営でも助けようがありませんから、
売却するか、倒産させて整理をしています。
その一方で経済成長の波に乗って大きくなる企業は
政府がお金を出して不良資産は整理し、
そのために使った資金の何倍もの株価にして
証券市場から資金を回収しています。
一ぺんこの味を覚えた中国政府が
香港市場での資金集めに行き詰まらない限り、
香港市場は一段とスケールの大きなものになって行くと
考えるよりほかありません。
私たち投資家としては
いよいよ香港にのめり込むことになってしまうでしょう。

一番大切なことは
どの株が中国の成長株であるかという判断を
誤らないことです。
それは小型株であるとは限りません。
私たちの資本では株価を動かすことのできない大型株でも
利廻り採算にのれば、
投資の対象になります。
電力株はそうした条件を備えた有力株の一つで、
もう過剰気味だと言われていたのが
一年を通じて供給不足で高率配当をしています。

次に大切なことは
ブームになってから
株価の後を追いかけないことです。
10年に一度のチャンスとなると、
人の気づかないところに
次のブームの芽があちこちに吹き出しています。
そんな株は安い値段で手に入りますが、
その代わり皆が気がつくまでに時間がかかりますから、
その間じっと辛抱をしなければなりません。
その点でいま一番辛抱し甲斐のあるのは
中国の不動産株でしょう。
古いデータがあったら、
1年ではなく10年くらい前までさかのぼって
ひっくりかえして見なおしてみて下さい。


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