第1514回
金持ち日本人は揺すりたかりの好標的

私は日本人は平和呆けをして
人類の悪道無道さや理不尽さに
無知になってしまったと思っています。
もう一ぺん人類の歴史を、
戦争がどうやって起り、どうやって闘われ、
どれだけ無残な形で終始したか、
そして、それが性懲りもなくくりかえされてきたか、
読みかえして見る必要があると思います。

ユダヤ人は人から受けた恨みを
死んでもまだ覚えていますが、
日本人は親のカタキでも
すぐに忘れてしまいます。
講談で仇討ちが美談として語りつがれてきたのは、
そうしないと、日本人はすぐに忘れてしまうからです。
その代わり、安易に人に恩を売ろうとします。
もし自衛隊が駄目ならフツーの日本人が
「この先、危険地帯」に近づくのは
もっと駄目なんではないでしょうか。

戦争が起るのは、
「話してわかる相手」ではないからです。
もちろん、どちらにも言い分はあります。
「盗人にも三分のリクツ」と昔から言われています。
それが武力にまで及ぶのは
最後は問答無用になるからです。
腕っぷしで雌雄を決するとなれば、
道理は何の役にも立ちません。
そういうところへ口出しをしても
どちらの耳にも入らないのです。

それにどこの国もいまの日本のように
治安がいいわけではありません。
法治国家が建前通りに作動してもいません。
どちらかと言えばヤクザな国の方が多いのです。
そういう国でもお金儲けのチャンスがありますから、
お金儲けのために
身を危険に曝す人があってもやむを得ませんが、
善良な人は「この先、危険」という立て札に
注意を払う必要があります。

今回はどうやら事無きを得ましたが、
ヤクザな国では
何の罪もない人が狙われると考えて下さい。
大義名分は如何ようにもつきますが、
大半は金銭目的と思ったら間違いありません。
とりわけ日本人は金持ちと思われていますから、
政府から企業に至るまで
揺するにはもって来いの相手です。
一ぺん誘拐されたら、
お金を揺すりとられるか、
不帰の客になるかのどちらかです。
皆さん、くれぐれも気をつけて下さい。


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