第1594回
大損するのはあわて者だけです

このあいだウルムチの帰りに、
上海で中国株の講演会をひらいたら、
講師としてわざわざ東京から出向いてくれた
東洋証券のマネージャが、
「来る成田の飛行場でこの雑誌を買ってきました」
と言って、サピオの最新号を持ってきてくれました。
見ると、「暴走中国で大損する日本」と表紙にデカデカと
いまに中国経済が大爆発するかのような
センセーショナルなタイトルが印刷してあります。

「こんな書き方をすると、
よく売れるらしいですよ。
もう残り少くなっていましたから」
と説明されましたから、
あるいはそういう雑誌の売り方もあるのかな、
と半ば頭をかしげました。

サピオは国際問題を取り扱う雑誌として
15年も歴史があり、
私も常連執筆者の一人として
何冊も単行本を出すほど連載をやっています。
もともと大袈裟な見出しで
針小棒大な書き方が主流をなしているので、
私の文章などは
そうした風潮に対する
文鎮みたいな役割を意識して執筆してきましたが、
軍拡、石油戦争、犯罪、疫病から
中国役人の汚職まで、
中国に対する反感を刺戟する記事が
満載されています。
これでは中国の実情をよく知らず、
見様見眞似で、中国株に手を出した初心者は
びっくり仰天して腰を抜かすのではないか、
と私も思わず苦笑してしまいました。

はたして日本に帰ってくると、
ホーム・ページに何十通も手紙が来ていて、
「中国は大丈夫でしょうか?」
と不安がっている人が少くありません。
ちょうど金融引締めで株価が下げた上に、
駄目押しをするように
また下げている最中ですから、
初心者が不安がるのも無理はありません。

でも心配はありません。
サピオの記事などすぐに忘れられて、
実際に起ることだけが
間もなく皆さんの前に現われます。
金融引締めによって
企業の動きに多少の変化が起るでしょうが、
成長する経済という基本的な方向に
変化はありません。
もう少したてば、
どちらが正しいかはすぐにわかります。


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