第1688回
野心のあるファッション・デザイナー集まれ

これまでにも私は
中国のファッション業者から
日本の有名ブランドとうまく提携できないかと
話を持ちかけられたことがしばしばありました。
向うの希望するメーカーに
話をつないであげたことも何回かあります。
でもメーカー同士の提携話は
不思議とうまくまとまらないのですね。
日本のメーカーが法外なことを吹っかけて、
大抵、途中でおじゃんになってしまうのです。
コピーがハヤるのも
そうした欲張った態度と関係があります。

中国のファッション・メーカーが
何回となく話を持ちかけたのを見ていますから、
日本のファッションに対する中国の需要はある筈です。
しかし、その一方で日本のデザイナーは
中国のメーカーにうまく手がつながりません。
それなら原宿が中心になって、
日本のデザインと中国のファッション・メーカーと
うまく手をつないだらどうですかと
私は提案をしたのです。

モデル嬢たちのセンスもうまく利用して
若い無名のデザイナー
(もちろん、有名デザイナーも参加してくれれば
 それにこしたことはありませんが)で
型紙をおこして日本でデザインをします。
それを上海に送ってサンプルをつくってもらいます。
上海のメーカーがそれを気に入って
自分たちの商品として製造することになったら、
1000枚のうち50枚をデザイン料としてもらえば、
原宿で売る商品の原価はタダになります。
相手のブランドにする代わりに、
日本のブランドとして上海で使ってもらえば、
日本ブランドの海外進出ということにもなります。

私がこの提案をしたら、
不思議なことに
無名のデザイナーが突然私のところへ訪ねてきました。
こういう人が集ってデザインをするだけなら、
片手間でもアルバイトでもできるんじゃないでしょうか。
というわけでファッション・ビジネスの国際化を
こんなところからはじめることに
賛成の方は集まって下さい。
ファッション業界の隙間をうまくくぐり抜けて
ニュービジネスをはじめることができると
私は直感しています。


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