第1689回
なぜ宝の山という日本名のブランドなのか

来月になったら、
私は考察団の皆さんを連れて、
中国のさいはて雲南省の昆明、保山、大理、麗江と
「世界の遺産」に組み入れられている地域の旅行に出かけます。
その時まで待ってもよかったのですが、
自分たちが開発した
コーヒー焙煎機の運転にあたって思うところがあったので、
一足先に9月にバンコックまわりで昆明に入り、
コーヒーの二大産地である思芳と
保山を一まわりしてきました。
双方とも市長さんたちが業者を集めてくれて
最大級の応援をしてくれたので、
計画を進めるにあたってとても役に立ちました。

雲南省のコーヒーは
もともとフランスの宣教師が持ち込んだもので、
エチオピアからアラビアに伝来した
アラピカ種に属するものが
一方はジャマイカ島にわたってブルー・マウンテンになり、
もう一方が雲南にもたらされて、
保山のティピカになったのです。
ただ保山ではあまり大事にされなかったのと、
小粒で収穫が少いために
きちんと管理されていませんでした。
そのためにあまり目立たなかったのを
私たちが徹底した管理と選別をして
ブルー・マウンテンと並ぶ
アジアの最高級品に仕立てあげ、
これからその眞価を世に問うことになったのです。

生産量が少いので、大量供給は無理ですが、
日本人が関与していることを示すために
TAKARANOYAMA(宝の山)ブランドと
わざと日本名前のコーヒーにしました。
第一号は北京の三全公寓、
第二号は昆明の五つ星ホテルに開業しますが、
いずれ日本で
コーヒーの味にうるさいプロ級のコーヒー・マニアにも
味わっていただこうと思っています。
その際に、世界でもはじめてという
水蒸気焙煎のコーヒー豆は
匂いが抜群なだけでなく、
時と共に香りが益々よくなり、
しかも酸化するまでにかなりの時間を要するので、
その準備のために
産地まで打ち合わせに出かけたのです。
いくら私が説明をしても
産地の業者たちはみな信じられないという表情を
崩そうとはしませんでしたが。


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