第1758回
ことしの正月は上海で迎えます

皆さん、明けましておめでとうございます。
ことしの正月は生まれてはじめて上海で迎えます。
ここのところ、ずっと
カズノコやカマボコまで日本から持ち込んで、
お屠蘇を香港でたしなんできましたが、
去年、意を決して香港の住居を引き払い、
上海に移りました。
と言ってもずっと上海に住むわけではなく、
1ヵ月のうち東京が10日あまり、
北京と上海が各1週間、あとは成都と昆明、
それ以外のところへ行く時は
少しずつ時間を捻出して
何とかやりくりをする積りです。

十何年も香港に住んだのは、
返還前の香港がアジアの情報を得る
最も有利な位置にあると思ったからです。
でも竹のカーテンがひらかれると、
もはやカーテンのそばで
きき耳を立てる必要がなくなってしまいました。
や広州が
広東省の表玄関の役割をはたすようになってしまったので、
香港は中国企業の資金集めをする
金融センターの役割と
節税のための投資基地としての機能だけが
残ってしまいました。
株を買ったり、送金をしたりするのなら、
電話やインターネットで用がすんでしまいます。
それでも中国の株や産業界の情報は
香港が一番詳しいので、
私はいまでも香港の新聞は見ていますが、
ナマの中国経済の息遣いをきくなら、
上海の方がいいし、
政策の屈折を見たかったら、
北京の方がいいと思うようになったのです。

いま私の住んでいるメゾネットのマンションは
新天地の公園に面した、
中庭の広い7階建の建物の2階と3階にあります。
塀の中は自動車の音もきこえない閑静なところですが、
外へ出ると、いま中国を代表するおしゃれな町です。
新天地のそのまた向うは、
上海の銀座通りにあたる准海中路ですが、
このあたりを歩くと、
いま中国の経済や文化が
どんな方向を目指して動いているのか、
肌で感ずることができます。
1年たつと激しく変わりますが、
私が元気でいる限り、
皆さんにご報告ができると思います。
ではどうぞ今年1年が
ますますいい年になりますように。


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