第1800回
中国は日本人の青年にとっても絶好の狩り場

最近は上海だけで
日本からの進出企業の登録が
一日に3社はあるそうです。
まだまだこれで
頂点に達したわけではありませんが、
日本から中国への企業進出が盛んになり、
ほとんど常識化したと言ってよいでしょう。

その一方で
中国経済に対する不信感と批判も負けずに
論壇を賑わしていますから、
どちらかが間違っていることになります。
進出企業もジャーナリズムも自己検討が必要で、
間違いがわかったら、
訂正をする必要があります。
さもないと天下の嗤い者にされるだけのことです。

しかし、私のように
双方を行ったり来たりする人間にとって、
あまり目立たないけれど
その底流になっているのは、
会社の移動よりも人の流れの変化だと思います。
グローバル化とは
モノ、カネ、ヒトの流れの自由化と言うことですが、
なかでも一番重要なのはヒトの流れです。
モノの流れにはカネの流れがともない、
カネを動かしているのはヒトの流れです。
但し、ヒトの流れには
どちらの国からもストップがかかります。

ヒトの流れにストップがかかるのは、
貧乏な国から金持ちの国に
あまり多くの人が動くと、
金持ちの国に安い賃金で働く人がふえて
労働者が職を奪われる心配があるからです。
反対に金持ちの国から貧乏な国に行く人は
お金を使ってくれるし、
雇傭をもたらしてくれるので、
どこの国でも歓迎されます。
それというのも、賃金の高い国から
賃金の安い国に働きに行く人は滅多になく、
あるとしても進出企業の幹部を勤める人たちで、
それらの人が来ることによって
雇傭のふえる立場にいることが
はっきりしているからです。

私もずっとそう思い込んでいました。
だから賃金の高い日本のような国から
自らの意思で賃金の安い中国に働きに来る人は
先ずないだろうと頭から信じ込んでいました。
それが必ずしもそうでないことに
最近やっと気がついたところです。
経済の発展している中国は
日本の若い人たちにとっても、
中国人の青年と同じように
チャンスの多いところなのです。


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