第1862回
貴陽は上質の労働力の生産地です

この前は昆明から成都まで戻ったところで、
また横道に入ってしまいましたが、
本当は成都から北京にとんで、
北京で一息ついたら、
そのまま東京の家まで帰る積りでした。
ところが、あと1週間もすると、
かねてから組織してあった
貴陽、長沙に行く
第33回の中国投資考察団を引率して
再び北京に戻らなければなりません。
とんぼ返りをするくらいなら、
そのまま北京でみんなが来るのを待っている方が
時間の節約にもなるし、
旅費の節約にもなるので、
北京の三全公寓に居残って、
筑摩書房に約束した全6巻の書き下ろしの
第1冊目を書くことにしたのです。
おかげさまで、
現にこの原稿を書いている時点では
あと丸1日頑張れば、
第1巻目が完成するところまで
こぎつけることができました。

貴陽と長沙には前に
1回行ったことがございます。
その時は成都から足を伸ばしたのですが、
四川省、貴州省、湖南省とみな隣り合わせで、
料理の辛いのでも共通しています。
それでいて辛さに微妙な違いがあって、
料理のレベルが意外にも高いのです。
今回、貴陽に到着して
すぐ連れて行かれた店も
土地の人たちで溢れた大衆的な店で、
どうなるかと心配しましたが、
料理に箸をつけた途端に
拾い物をしたという気になりました。

貴州省は貧乏省で所得の低いところなので
沿岸地域まで出稼ぎに行く人が多いのですが、
礼儀正しい上にとても働き者です。
訓練ができていないために
やり方を知らないだけで、
教えればきっと
とても役に立つ人になるに違いありません。
将来、日本もドイツと同じように
膨大な失業者を抱えたまま
人手不足におちいるだろうと私は見ていますが、
その時、農家の仕事と年寄りの面倒を見る仕事は
ここの人を連れて行って
集団就職をしてもらえばいいと思って
再確認のために出かける気を起したのです。

京セラもそういう意味があって
貴陽に工場をつくったのかと早とちりしましたが、
そうではなかったので、
少々がっかりしましたが、
土地の特徴を生かすことができたら、
稼ぎ頭になる地の利に恵まれていると確信しました。


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