第1877回
中国もどこでとめたらいいかわかっている筈

日本と中国、日本と韓国の間に
いまよりもう少しましな関係ができても
いいんじゃないかと思うのは
私一人だけではないと思います。
但し、これとても日本人が一方的に考えただけで
実現できることではありません。
いまそれぞれの国の政治の中枢にいる人たちが、
その必要を痛感しているのでなければ、
一歩も先へ進めないことです。

日本人の中には
中国政府のトップにいる人たちが
内政に対する国民の不満が暴発するのをおそれて、
人々の関心をそらせるために
日本を共通の敵に仕立てようとしているのだと
考えている人が結構たくさんいます。
そういう面が全くないとは言い切れません。
しかし、人々の不満を解決するために
一番必要なことは多分、
経済が健全に発展することでしょう。
そのためには日本の協力が必要なことは
当事者たちが一番よく知っていることです。

そのためには
中国人の胸にわだかまっている重い石を
取りのぞいてやることから
はじめるよりほかありません。
そう思って向うのトップが直接、
小泉さんに訴えましたが、
全く相手にされなかったという強烈な不満が
脳裏に残っているのです。
胡錦涛や温家宝の強硬な発言をきいていると
すぐにそれがわかります。
これはお互いに私的なつきあいがない上に
型通りの通訳が意思の疎通を阻害している面も
大きいと私は感じています。

それが結果として
抗日、排日デモになり、悪くすると、
最悪の場合、戦前まで逆戻りということも
ないとは言えませんが、
いまの人たちが昔の人と
同じ程度の知恵しか持ち合わせていないとは
考えたくありません。
デモをくりかえしているうちに
政府に対する不満の捌け口に突然変異することも
ないとは言えませんので、
「非合法のデモは一切禁止」と
各地で命令が出るようになりました。

「雨降って地固まる」と言いますが、
これが契機になって
新しい日中の時代、
日韓の時代がはじまるとすれば、
それにこしたことはありません。
しかし、それはあくまでも双方のトップに
良識があることが前提です。


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