第1928回
中国株は下値圏に入りました

中国株は上海A株も深A株も、
8、9年前の株価水準まで
押し戻されています。
当然のことながら、B株も香港H株も
似たような立場におかれています。

その原因はということになると、
第一に昨年からはじまった
宏観調控(金融引締め)によって
産業界が出鼻を挫かれていることと
不動産の上昇に対する課税措置が実施されて
抑え込みが全面化し、
いつそれが解除されるのか
全く予想が立たない状態におかれていること、
第二に人民元の切り上げを
諸外国に要求されているにも拘らず、
中国政府が粘り強くそれに抵抗し続けていること、
第三に現行のレートで輸出が急増して
相手国との間に貿易摩擦が続出していること、
特に第二、第三の理由は
早晩、解決を迫られていて、
どれもその暁(あかつき)には
産業界の業績が悪化して
株価を更に下へ押し下げると
考えられているからです。

もちろん、
いずれも実際に起っていることですから、
株価が下がるのは避けられないことですが、
ではどこが底かということになると
見方は色々に分かれます。
もっと更に下がると見る人がいる半面、
「知ったがしまい」
「まだはもうなり、もうはまだなり」
という株の諺があるように、
もう下値圏下にあると考える人もあります。
問題が一つ一つ片づいて行く度に
更に下押しがあるでしょうが、
みんなが予想していたことですから、
それが株価を戻すきっかけになるだろうというのが
私の見方です。

したがって、もう底値圏下にあるので、
いま必要なことは
次の相場で主役をつとめる業種や
銘柄探がしをやる時期に来ていると見ています。
まして国内消費だけで
次の成長を支えられるということになれば、
人民元の切り上げも貿易摩擦のもたらす悪影響も
そんなに大きなものではないと見て
よいのではないでしょうか。
既に株価が次に起ることを
織り込んだ水準まで来ているのですから
次の本命になる業界や銘柄は何かを
正確に把握すべき時期に来ています。
頭の中が俄かに忙しくなるところに
さしかかっているのです。


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